アフィリエイト広告の費用対効果の高め方

広告を経由して商品の購入や問い合わせといった成果が発生した場合に広告費を支払うアフィリエイト広告。
成果報酬型の広告であるため費用対効果が高く、出稿されている企業様も多いのではないでしょうか。
しかし費用対効果が高い広告手法とはいっても、投資コストはできるだけ抑えたいところ。

そこで今回はアフィリエイト広告の費用対効果を高める一案である、「アフィリエイト広告の自社運用」をシステム開発会社の視点からご紹介したいと思います。
ASPや代理店を利用して出稿しつつも、自社での広告運用を視野に入れている企業様など是非ご参照ください。

  • ・「アフィリエイト広告の自社運用」とは、そしてそのメリット
  • ・アフィリエイト広告の自社運用において必要なもの
  • ・自社運用の決め手はどこにあるか
  • ・まとめ

「アフィリエイト広告の自社運用」とは、そしてそのメリット

「アフィリエイト広告の自社運用」とは文字通り、アフィリエイト広告の運用を代理店などに依頼せず自社内で運用するということです。

アフィリエイト広告の費用対効果を高めるための施策は数多くあるかと思いますが、今回述べる「アフィリエイト広告の自社運用」は商流そのものを短縮化することでコストを抑えることにより、費用対効果を高めるというものです。

自社運用をすることで得られるメリットとしては3点あります。

1点目は、商流の短縮化により代理店・ASPの利用手数料を削減できること。
代理店・ASPの利用手数料は出稿金額に応じて変動し、出稿金額の20%~30%ほどになります。出稿金額が多くなればなるほど、このコストカットによるメリットが大きくなります。

2点目は、スピード感のある広告運用ができるようになること。
自社で運用をしていれば、代理店やASPのレポーティングを待たずとも、自社商材・サービスの知識も活かしたうえでPDCAのスピードを速めることができます。

3点目は、広告の掲載先を統制できるようになること。
自社の商材やサービスのブランドを毀損するようなメディアへの広告配信は、近年重要視されている「ブランドセーフティ」の観点から好ましくありません。こういったことを防ぐことができるということも自社運用におけるメリットです。

アフィリエイト広告の自社運用において必要なもの

アフィリエイト広告を自社で運用するにあたり必要になることは、運営体制の構築とシステム導入が必須となります。
弊社はシステム開発会社ですので、後者の「システム導入」の部分に比重を置きお話をしていきます。

アフィリエイト広告の自社運用にあたり必要となるシステムの役割を簡単に記すと以下のようになります。

  • ・広告素材の管理
  • ・広告配信にあたり必要なタグなどの発行
  • ・広告配信結果や成果発生状況の計測

これらは最低限必要な役割であり、自社のビジネスモデルなどに合わせ必要な機能を持ったシステムを導入します。

自社運用の決め手はどこにあるか

アフィリエイト広告を自社で運用するか否かの決め手は、前述の「自社運用におけるメリット」に加えて「現状の代理店手数料>システム運用コスト」という状態にできると見越せるかにあります。
ここでいう「システム運用コスト」とはシステムに関連する範囲で発生するコストを意味し、以下のようなものがあります。

①システム費用(開発コスト/導入費用・利用料)
自社でシステム構築するのであれば開発・運用保守にかかる人件費、システムを導入するのであればその導入費用や維持費を指します。
機能改修など追加費用が発生する場合もありますが、他の要素と比較して数値化しやすく許容可否が判断しやすい要素です。
②システム導入直後の作業(タグの貼替など)
広告を配信するためのタグや成果を計測するためのCVタグなどが切り替わるため、タグの貼替といった対応が発生します。
案件数によりますが、運用開始時に一度やってしまえば終了するため大きな問題にはなりづらいと考えられます。
③システムの運用に慣れるまでの作業効率が落ちる期間
広告の入稿やレポーティングなどシステムの操作や、広告運用のPDCAを回すことに慣れるまでの間は作業効率が落ちてしまうことが考えられます。
④システム利用者の教育期間
大人数で管理画面を使用したり新しい担当者が入ってきたりといった場面ではシステムの操作方法について教育する必要も出てきます。
例えば広告費の支払いにあたり成果数の確認のために経理担当が管理画面を使用する、というようにシステム利用者の部署が横断する場合も考えられるでしょう。

以上4点が自社運用に伴い導入するシステムに関連する範囲で発生するコストです。

当社は、自社運用を目指してシステム導入を検討されるお客様よりシステムのご相談をいただくことが多くあります。
多くの皆さまがネックに感じられることが「③システム運用に慣れるまでの作業効率が落ちる期間」の見通しがつきにくいことのようです。
この期間の見通しの付け方は、展開するビジネスや社内体制により異なり、一概にこれといった正解があるわけではないため難しいものです。例えば、実績があり質問や活用方法の相談などサポートの手厚いシステムを導入する、運用がしやすくなるよう柔軟にカスタマイズができるシステムを導入する、というようにシステム側でカバーできることも多いため、そういった視点で検討することも工夫の一つです。

まとめ

アフィリエイト広告の費用対効果を高めるための一案として「アフィリエイト広告の自社運用」、そしてそのために必要なシステムについてお話をしました。自社運用をご検討される際の参考になりましたら幸いです。

今回はシステムに的を絞ったお話でしたが、自社運用の検討時には運用体制の構築も重要です。体制作りは時間がかかりますが、広告運用を内製化するメリットも大きくありますので、長期的に見て自社運用をご検討されてみてはいかがでしょうか。

当社が提供する総合広告配信システム『admage®』は商流短縮化により広告効果の拡大を目指すお客様にもご導入いただいており、導入実績の多さや実績を活かしたサポートの手厚さ、ビジネスや日々の業務に合わせた柔軟なカスタマイズ性を評価いただいております。
広告の自社運用など、広告に関するシステムについてお悩みの方はぜひご相談ください。